新生・ネオゴルゴム誕生!
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――――――翌朝。










                                                  チュンチュン…









                                  チュン…



          トコトコ…


RX「あふぁ…あふ。 目が覚めたら誰も居なくなってた。仮面ライダーが気絶して朝まで寝てたなんて全くいい笑い者だなぁxx

RX「おぉ〜い、アクロバッター! 待たせて…――――――」
      サッ


 RX「んっ!? クジラ怪人じゃないか!」





                              


クジラ怪人「―――… なんだBLACKライダー、あんただったのか。あまり姿が変わってるから分らなかったよ」


RX「教えてくれ、クジラ怪人! キミ達はなぜ生き返ったんだ? なぜ杏子ちゃんまでもゴルゴムに!?」

クジラ怪人「ま、待ってくれよライダー。そう急かさないでくれ。順番に話すから」

RX「…」




クジラ怪人「これはコウモリ怪人から聞いた話だ」


クジラ怪人「数ヶ月前、ゴルゴム三神官が突如現れてコウモリ怪人を再生したんだ。ヤツはずっと三神官の使いっ走りだったから」


 クジラ怪人「そして三神官はコウモリに言った。

       創世王を是が非でも君臨させる為、我らはつかの間の命を得た。
       次の満月の夜までに必ずやシャドームーン様を見つけ出し、太陽のキングストーンも
       奪い返すのだ!―――

                                       」

 クジラ怪人「そして、三神官はコウモリにゴルゴム宮殿のある山の上で待っているように言い残し、
        夜空に飛んで消えた」 



RX「……」


クジラ怪人「コウモリは言いつけ通りに待っていたんだ。 だけど、約束の満月の夜が来ても三神官は戻ってこなかった」

RX「以前、三神官がいきなり現れてシャドームーンを連れ去ろうとしたことがあった。その時、俺ヤツらと戦ったんだ」

RX「…三神官は、日の出と一緒に消えたよ」


クジラ怪人「あぁ、そうだったのかぁ」

RX「キミ達が生き返ったわけは?」

クジラ怪人「ウン」


クジラ怪人「山頂で待っていたコウモリ怪人の再生エネルギーも尽きかけて、もうダメだとヤツが思ったその時、
       いきなり遠くの空から、美しい緑色に光る流れ星が落ちてきて…―――――」

 RX「緑の流れ星? あっ。ひょっとしてそれ、ゲドリアンのアジトで俺も見たやつか…」


クジラ怪人「それが宮殿のある山を直撃したんだ!」
       ダンッ

クジラ怪人「その瞬間、死んだと思った自分が生きていることに驚いたのはコウモリだけじゃなかった」

クジラ怪人「なにせ、俺達ほかの怪人達もみんな生き返ってたんだ!」     

クジラ怪人「宮殿の中は不思議な緑色の光が満ちていて、光は流れ星の落ちた辺りから漏れているようだった。
       俺達が恐る恐る近付いてみたら… 流れ星だと思ってたのは、なんとシャドームーン様だったんだ!」


 クジラ怪人「そして宮殿に広がる光の粒子の正体は、シャドームーン様の月のキングストーン
        エネルギーが漏れていたものだったんだよ」


 RX「えぇっ、それじゃ…」





クジラ怪人「ウン…」

クジラ怪人「光はみるみる小さくなっていって… とうとう消えてしまった」


クジラ怪人「そこには、エネルギーが尽き、焼け焦げて汚れたシャドームーン様が横たわっているだけだった」

RX「……」


クジラ怪人「俺達は知恵を出し合って、なんとかシャドームーン様を甦らせようと努力したんだ。
       『命のエキス』で傷ついたボディを元に治すことはできた。でも、シャドームーン様の意識が回復することはなかった」

クジラ怪人「俺たち途方にくれて… もちろん、アンタのことも捜したんだよBLACKライダー!」

RX「おれ?」

クジラ怪人「ああ。だけどそんな姿になってるとはなぁ…、分らなかったよ」





クジラ怪人「そこでバク怪人の提案で、最後の手段、杏子さまをお呼びしたんだ」

RX「あいつ〜…」

クジラ怪人「最初は杏子様も俺達のことを警戒して受け付けてくれなかった。でも皆の必死の願いを聞き入れてくれたんだ」

クジラ怪人「杏子様は傷つたシャドームーン様の傍らに何度も足を運ばれて、声を掛けてくださった。
       そしたら…! 5日目にシャドームーン様はとうとう目を覚まされたんだ!」


クジラ怪人「俺達もう、みんな感動して泣いちゃってさぁ…」
    ズッ グジュグジュ…
RX「なんか調子狂うナァ…xx



   ック
RX「だからって、杏子ちゃんがゴルゴムに協力するなんてありえないよ。おとうさんや街のみんなが…
   昔ゴルゴムにどれだけ酷い目にあったと思うんだ」

クジラ怪人「俺達はもう悪いことはしてないんだ。ただ生き返ってしまった以上、このままじゃ」

RX「納得できない」
    タッ
      ュウッ



クジラ怪人「あ、ライダー! 待ってくれよ」

RX「直接、杏子ちゃんのクチからワケを聞いてやるさ」

          ュウッ
                  ユィィ――――ン…










RX「とは言ったものの… なぁ、アクロバッター。光太郎だとばれずに杏子ちゃんに会う方法は何か無いかな?」

アクロバッター『ソノママ アエバ イイノデハ ナイカ?』

RX「それはダメだよ」

アクロバッター『ナゼ?』

RX「ナゼでも」


アクロバッター『ジャア ワカラナイ』

                       ユィィ――ン…











                  *                  *                  *











    ソロソロ…

RX「…結局、杏子ちゃんのアパート近くまで来ちゃったな」













杏子「お兄ちゃん。早く!」

住人のおばちゃん「あらぁ、秋月さん今からご出勤ですの? 見たわよぉ〜、昨夜のテレビ!」

信彦「いやぁどうも」
              ハハハハハ



 信彦「じゃあ行ってくるよ」

 杏子「いってらっしゃ〜い!」




 RX( …… )



   ポツン
RX( 信彦… 杏子ちゃん… あんなに幸せそうに暮らして  )






         ス――…
    タッ
シャドームーン「貴様。俺のねぐらをつき止めて、いったい何のマネだ?」

RX「!?

 RX「えっ? えぇっ!? 今、反対の方向に歩いていったはずなのに」

           ピロロロッ
                  ピロロロロッ
シャドームーン「!」

RX「ほぇ 携帯?」

シャドームーン「俺は忙しいのだ。貴様とはまた、いずれ改めて勝負をつけてやる。サラバだRX!」

     ガシャンッ
             ガシャンッ
                   ガシャンッ
                        ガシャンッ
                             
RX「お〜〜〜〜い、番号教えていってくれぇ〜い!」       

RX「行っちゃった」














【秋月のアパート】










杏子「あ、お帰りぃ〜、お兄ちゃん!」        

シャドームーン「ウム」

杏子「今出勤してったところなんだよ、お兄ちゃんのコピーロボットさん。もう朝ごはん出来てるから座って」

シャドームーン「ウム」

 杏子「そうそう。昨夜のテレビ番組のビデオ見たけど、なかなか良かったよ。
     あれなら誰もコピーロボットだなんて気が付かないよね」

 シャドームーン「ウム」
          ぱりっ ←タマゴ

 杏子「これで会社のいい宣伝にもなったしね!」



杏子「秋月の屋敷もなんとか売れたし… 相続財産でこのアパート経営や事業も興せたし、開国資金を早く貯めようね!」

シャドームーン「ウム」
          パラパラ… ←のり

杏子「生き返った怪人さん達をあのまま放って置けないもんね。今じゃお兄ちゃんが王様なんだから。
    さいわい街に住める怪人さん達もそれぞれ仕事を見つけてがんばってくれてるし…」

シャドームーン「ウム」
         チュー… ←しょうゆ


 杏子「最近じゃ、よその暗黒結社の基地なんかもあるから気をつけてね。
     くれぐれもご近所で騒動だけは起こさないようにしてよ?」

 シャドームーン「ウム…?」
      ツッ
           ポロッ…







                      

     ハハハ

杏子「お兄ちゃん、ちょっと目つきは悪くなったけど、ゴハンの食べ方は昔と変わんないね。杏子、安心しちゃったv」

信彦「我が名はシャドームーンだ」

杏子「ハイハイ」
       モグモグ

 杏子「いつか、うーんと資金を稼いで、どこか人の来ない無人島でも買ってさ、
     そこに怪人さんたちと平和に暮らせるネオ・ゴルゴムの王国創ろうね!」


 信彦「ウム。おかわり」














こうして新生・ネオゴルゴムは、クリーンな世界進出を、ひそかに、そしてアットホームに開始したのだ!












【THE END】

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