6月の雨 後編
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――――――日曜日。


    


   




                                 ァ―――








            シトシト…







 V3「せっかくの日にまた雨だが、各班予定通りの順で訪問してくれ」


 スカイ「ふ〜ん…」 ムスッ

 RX「ハーイ」 ブスッ



                           ァ―――





                ァ――…

2号「こいつぁ、本降りだな。 どうするストロンガー。オマエ留守番しとくか?」 

ストロンガー「そうスねぇ…」





       タッタッタッタ…

タックル「ストロンガー!」

ストロンガー「タックル」

   はぁはぁ…
タックル「間に合ったぁ。ふぅ。 まずは言わせて! こないだはゴメンッ。あたしも意地になって言い過ぎたわ」

ストロンガー「いや、俺も少しキツイこと言い過ぎた。…おまえの気持ちもくむべきだった」


 タックル「じゃあ取りあえず仲直りのプレゼント!サイズ合うと思うんだけど、着てみて」

 ストロンガー「オレにか? なんだこれ?」

 タックル「ふふんっ♪ ジャ―ンッ!  『ストロンガー専用・特製漏電防止絶縁雨具』〜!」


 ストロンガー「へぇーっ。要するに特製雨ガッパか」



ストロンガー「オレ… 誰?」           すっぽり 
タックル「やったー、ピッタリ〜@@」   

                   あはははは…



   トコトコ…

V3「おっ、間に合ったようだね。タックル」

タックル「V3!」



ストロンガー「タックルに聞きました。すんません、先輩。とんだ手間かけさせました」 ペコリ

V3「いやぁ、俺の方こそすまない事をしたと思っている。言い訳させてもらうと、なにぶん彼女に固く口止めされてたもんでね」
    ハハハハ

ストロンガー「そんなこったろうと思ってましたよ」

V3「じゃ、あと2つ持ってくるから車につんでくれ」
        スタスタ…

ストロンガー「はい」



ストロンガー「…ったく、おまえ他にも先輩にへんなこと頼んだんじゃねーだろなぁ」

タックル「ストロンガーと身長同じだっていうから、その雨具作るのに身体の寸法とらせてもらっただけよっ♪」

ストロンガー「オマエなーっxx あのヒト、オレの大学の先輩でもあるんだぞっxx 」

タックル「いーじゃんっ」





                               ァ――…

                                                ァ――…



                   ドサドサ…
         ドサ…
X 「なンだ、いつの間にか元のサヤに収まっちまってんじゃんか」  つまんねー。

ZX「結局なんてことなかったんだ」

スカイ「なーんだ」 

RX「ですよネー!」 ヨカッタ♪


2号「おまえら、長雨でヒマだからって妙な話でっち上げて遊んでんじゃねーよっ。 特にオマエ!」 悪趣味!

X 「ワリィ ワリィ」 たははっ






スーパー1「V3先輩の特訓についてくるなんて、タックルさん根性ありますよね」

V3「まったくだ。さすがストロンガーなんかと旅してただけはあるよ」

               あはははは…
                                  あはははは
ライダーマン「V3も案外楽しかったんじゃないのか?」

V3「まぁな」

V3「彼女と一緒に居ると、まるで…――――――  

 V3「あ、いや… なんでもない」
                      ッ…   

X 「?」

RX「?」


スカイ「… まただ。たしか前も同じコト言ってたような」

ZX「そうだな。『彼女と一緒に居ると、まるで…』 って」

スーパー1「なんて言おうとしたんだろう」
   
X 「まるで…」




 1号「―――― 『まるで、妹と居るみたいだ』 って、言いたかったんだよ」  



 スーパー1「1号ライダー!」





RX「え…」

ZX「妹??」

X 「あ、そっか」
               ぁ〜んだぁ〜〜 ♪

                                わきあいあい




1号「V3には… 風見には妹がいた。 だが、あいつの目の前で両親ともどもデストロンに惨殺されてしまった」





      ―――――ん…



 2号「俺たち二人が付いていながら、助けてやれなかったな」

 1号「うん…」

 


1号「しかし悪の組織によって身内を失なった人間は風見だけじゃない。
   あいつもそれを判っているから、つい口をついて出そうになった言葉を、グッとのみ込んで止めたんだよ」



X 「…そっか。オレ一人っ子だから、そういうのって良く判んなかったナ」 反省

スーパー1「ぼくもです」

スカイ「うん」

RX「 ぐすっ… ぐすっ… 」 ←もらい泣き












                                                ァ――…









                        ァ――…






     ドサッ
          ドサッ

V3「これで最後だ。こちらもなんとか間に合ったな。最近あまり作業を手伝わなくて済まなかったよ」

ストロンガー「いいんスよ。ま、オレもフテ寝のふりしてけっこうサボってましたから」

V3「おいおい」
         ハハハハハ…

ストロンガー「実は、ゆうべアイツがどうしてるか心配になって、家までこっそり様子を見に行ってたんですよ」

V3「へぇ」

ストロンガー「そしたら先輩が居たんで、大丈夫だろうと思って戻ってきちまったんです。まかせっきりで、すみませんでした」

V3「いや。いいんだ、そんなことは」


ストロンガー「あいつね、たぶん… 先輩に自分の兄キのようなつもりで甘えちまったと思うんですよ」


ストロンガー「もともと孤児のオレにゃ、わかってやれない気持ちなもんで」

V3「タックルには兄さんが?」

ストロンガー「ええ。…死にましたけど」



V3( ―――――… )


























RX「準備できましたよー!」

X 「あれ? アマゾンは?」

スカイ「あ、しまった。森から呼んでくるの忘れたっ@」
   てってってっ…

X 「あいつ最近、野生化はげしいぞ」 組むのなんかもぅ、ヤだな


ライダーマン「V3ぃ−、アマゾン以外は揃ったぞ。おーい」


    
V3「すまない。 よし、じゃあ準備OKの班からもう出発してくれ。先輩、いいですね?」

1号「ああ。じゃ、行こうかハヤト」

2号「んー。あとはヨロシク@」

                                       わいわい




                 わいわい








空は相変わらずの雨。



今日は季節に一度、仮面ライダー達による災害遺児慰問の日。

班に分かれて各担当地区を訪問する。


少しでも励みになればいいと、一人一人に思いを込めた人形を詰めて…。













それから数日後、――――――













【V3の特訓場】








                    シッ

           ザザッ―


 
      タッ
V3「ふぅっ…」

タックル「V3〜〜〜!」    タタタタタ…   


V3「タックル」

タックル「V3。ねぇ、これからもあたしのトレーニングコーチしてくれない? ちゃんとストロンガーにもわけを話したから」

V3「…」


 V3「悪いが、断らせてもらうよ」


 タックル「どうして!?」

 V3「俺もそろそろ自分の特訓を優先させたいんでね。スーパー1にでも頼むといいよ」







タックル「V3… そう」




          ポチャッ… 


                             



                                            ポツ     ポツ…
 







               シトシト…




 




 V3(  …… ごめんね。 キミと居ると、昔のことを思い出すんだよ  )





                              トシト…






                ァ――…




                                        ――――…



                       




            ――――…









 






      そして…  V3は今日もひとり、特訓をする。



           













Fin

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