ストロンガーとタックル 〜旅立ち編〜
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ナレーション:RX



ストロンガー先輩には、相棒にタックルさんがいる。

タックルさんはライダー屋敷とは目と鼻の先にある小さな家に、つい最近まで独りで暮らしていた。









RX「いってらっさーい」

ストロンガー「おう」           






行き先は聞かなくても分かる。タックルさんの家まで様子を見に行くのだ。

これが以前のストロンガー先輩のほぼ“日課”だった。



これは、そんな二人に起こった出来事のお話。












                    ガサガサッ



   ハッ
ストロンガー「何ヤツ!?」



     スタンッ
クサリガマテントウ「チィッ、見つかったか!」

ストロンガー「きさま、デストロンだな」

テントウ「そうよ。我こそはデストロン怪人クサリガマテントウ。仮面ライダーストロンガー、勝負だ!」
   ザッ

ストロンガー「おぉっと。勝負と出られちゃこっちも引っ込むわけにゃあいかねぇな。来いっ」
       ザッ





    タタタタタ…

タックル「ストロンガーどうしたのっ? あ、怪人ね!」 



ストロンガー「来るなタックル! オレ一人でやれる」


 テントウ「じぃ〜〜〜〜…」      

 タックル「な、何よ!やる気!?」   








テントウ「 I love you. 」        
タックル「ほえ?」

テントウ「我が名はクサリガマテントウ。以後、お見知りおきを…♪」

ストロンガー「あxx アホかオマエッ」

       ・キーック!!


ストロンガー「くっだらねぇ。行こうぜ、タックル」

タックル「うん」



    プスプス
テントウ「おのれ、ストロンガー… !」 きゅう☆





















【デストロンの前線基地】






ドクトルG「バカ者! 勝手な行動をしおって!」

   あせあせ
テントウ「も、申し訳ありませんドクトルG! ひらにお許しを…」

ドクトルG「キサマは死刑だっ」

テントウ「ひぃ〜〜〜〜」

  ササッ
サイタンク「お待ち下さいドクトルG。クサリガマテントウは、あのライダーの仲間の女をオトリに何やら作戦を練って、
       つい独断先行してしまったのです!」

テントウ「え? あー… ハイ、そうなんです。 ハイッ」 そうだっけか

ドクトルG「作戦?」

サイタンク「題して『仲間をデストロンに改造しちゃえ』作戦。あの改造電波人間をデストロンにし、ライダーの寝首をかかせましょう」

サイタンク「なぁ、クサリガマ!」

   コクコク
テントウ「そ、そ、そうそうそうです」



ドクトルG「う〜… むむ。要は、ラァーイダ達の仲間を拉致して我々の手先にしようというのだな?」

サイタンク「はい」

テントウ「たぶん…

ドクトルG「よかろう。その作戦、承諾した。サイタンク、おまえもクサリガマテントウに手を貸すがよい」

サイタンク「ははっ」












    コトコ…

テントウ「た、助かったぞサイタンク。よく適当な作戦を口走ってくれたなぁ」

サイタンク「なに。手を貸すにはオレにもワケがある」


サイタンク「デストロン随一と言われるこの俺の怪力でライダーを討ち取り、名を不動のものとしたいのだ。
       それには、相手もそれ相当な力自慢のヤツでなくては話にならん」
   むんっ
サイタンク「ストロンガーならば相手に不足は無い」


テントウ「おおそうか! では持ちつ持たれつ、互いに力を出し合おうぞ」

サイタンク「おぅ。オレはストロンガーを倒し」

テントウ「オレは… ふっふっふ♪ タックルをデストロンに拉致する@」




















【タックル邸】







タックル「ストロンガー。もう帰るの?」


ストロンガー「ああ。…」
 キョロ…
タックル「どうしたの? 誰かいる?」

ストロンガー「いや。なんでもない。じゃな!」

                   スタスタスタ…



 サイタンク「ほー やばかった。見つかったかと思ったぞ。ストロンガーめ帰りおったな」

 テントウ「夜寝静まるのを待って、彼女を誘拐するのだ@」


















              *                  *                  *










                                         ホ―…









                          ホ―…







 タックル「zzz…」


 サイタンク「そ〜っとだぞ。そぉお〜〜〜っと入れ」

 テントウ「よっ…はっ… この窓、ちょっと高くって…」
    タン

          きあし さしあし…

テントウ「よし、眠っている。そぉ〜っと…」




   タンッ
ストロンガー「てりゃっ 電パンチッ!
         キッ!
テントウ「げはっ☆」


ストロンガー「が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ! 悪を倒せと俺を呼ぶ!
                       俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!


 サイタンク「やかましい! キサマいつの間にっ!?」

 ストロンガー「こんなこったろうと思ったぜ! 帰ったフリをして、ベット下に身を隠していたんだ」

    くらくら
 テントウ「お、おにょれ、すとろんがー☆★☆」




       ックリ…
タックル「…」


ストロンガー「タックル、こいつらは俺に任せろ!」


タックル「ちょっと待って。…あんた、ずっとそこに居たの?」

ストロンガー「居た」

タックル「あたしがゴハン食べてる時も?」

ストロンガー「居た」

タックル「あたしがTVの映画見て泣いてた時も?」

ストロンガー「居た」

タックル「あたしがお風呂から上がって着替えてた時も!?」

ストロンガー「居た」
       
             ドカドカッ!


    きゅう☆
 ストロンガー「…☆み、見てねぇーよっ」

 タックル「来い!デストロン」



 テントウ( つ、強いかもしれん… )




サイタンク「えぇい、ままよ。ストロンガー勝負だ!」

     タッ
ストロンガー「おっと、遊びはここまでだ。 タックル、下がってろ!」


 タックル「…」 ツーン


 テントウ「やぁ〜い、フラれたフラれたぁ〜♪」

 ストロンガー「い! てめぇもさっさとかかってこいっ!!」   




サイタンク「戦闘なら俺にまかせろ! くらえツノえぐり〜!」
                  ドッドッドッドッド
      ズズンッ!
ストロンガー「くっ」


タックル「ストロンガー!」

 

     ギリギリ… ギリ…
 サイタンク「どうだ! ライダーV3をも捻じ伏せたオレ樣の怪力で貴様の胸を串刺しにしてくれる」
    ギリギリ… 
 ストロンガー「くっ… ヘヘン。忘れてやしねぇか、サイタンク」


 サイタンク「なに!?」





ストロンガー「俺のパワーは、てめーよりずっと上なんだよ!りゃっ!!

サイタンク「ギャアァァ――! 俺のツノがぁァァ〜〜〜!!
         メキメキメキ! 


テントウ「サイタンク! まずいっ。よし、こっちだけでも」

タックル「なによっ、ヤル気!?」


ストロンガー「おぉっと、こいつはオツリだ。ツノでも受け取れ!」
   ュッ―
          サッ
テントウ「ゲッ


サイタンク「もはやこれまで…」




                ドゴ―ンッ…!







                                                    パラパラ…

                                    パラ…







        ラ…

ストロンガー「… ゲホ。爆発しやがった」



 タックル「あたしの… あたしの家がぁ〜 どーしてくれんのよっ!

     わぁーっ



 ストロンガー「泣くなよ。 家ぐらいまた俺たちで建ててやるからよxx」

 タックル「ぅあーん!


















         ――――――んでもって、それから。
















V3「家の工事はもう終了か。早かったな」

X 「まぁ、仮面ライダーに大工をやらせりゃこんなもんだ」

ストロンガー( それ自慢になるのか…? )


 V3「タックルの事なんだがな、ストロンガー。
    このまま独りで離れた場所に住まわせておくのは、考えものだぞ」

 X 「そうだよ、オマエ。狙われたのは今回が初めてじゃないんだぞ」

 V3「これを機に、どうするかよく考えた方がいいな」





 ストロンガー「……」

















              *                   *                *











                  
                バタ バタ
     ドタ ドタ

RX「ストロンガー先輩! 新しいタックル邸、完成したんだってー?」

ZX「あれ? ストロンガー先輩、旅行の準備?」


           がさがさ
ストロンガー「…」



X 「ストロンガーは自分の荷物まとめてんの」

スカイ「なぜ?」

2号「やつは今日からライダー邸を出て、お引越しダ」

RX・ZX・スカイ「ぇえ〜〜〜〜〜っ


RX「なんでウッソー!? 一人でどこ行くんですかっ」

2号「ニブイやつだな。毎日わざわざ様子を見に出かけるより、あっちで一緒に居たほーが安心だろ?」

スカイ「え? じゃあ…」



 2号「まぁそういうことだ。オマエたちの親分も、とうとう出てっちまったな。
    これでライダー邸もずいぶん静かになるか」
                          ハハハハハ


 RX「……」

















ストロンガー先輩はもう、このライダー屋敷を出ていってしまうのだ。




そう思うと、……俺はなんだか急に寂しい気持ちになってきた。









―――なので、









 

 タックル「… おうち、大きくしといて良かった。ストロンガー」


 ストロンガー「お、おう…」









                                          わいわい
                   わいわい
ZX「よーしウルトラパンチだ!」

ズカイ「来いっ」
RX「寂しくなったから、さっそく遊びに来ちゃいましたよ♪」     わいわい

ストロンガー「xxx…














…てなわけで、


新ストロンガー&タックル邸は、後輩ライダーたちの絶好のたまり場となりましたとサ@ 









つづく