月影のレクイエム 後編
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    ダダダダ

ゲドリアン「はひはひ… バズーカ兵団!シャドームーンの足を止めろぉー!!」



                                          ドーン
                           ドーンッ


            ドーンッ…  


RX「そんな身体で動き回るな、シャドームーン! ゲドリアンのことは俺にまかせろ!」

シャドームーン「―」
        ガシャッ ガシャッ
               ガシャッ…


RX( ダメだ、耳を貸そうとしない )
      タタタタタ…




ゲドリアン「怪魔異生獣リックバック、ギメラゴメラ、ゲドルリドル、全部出撃〜〜!」

     ドゴーン
                  ズドーン!
RX「うっく、このぉ!キングストーン・フラッ…――」     
                    ッ 

 シャドームーン「シャドー…――――                   

RX「うわっ!? バイオチェンジ!

シャドームーン「フラッシュ!」    カァッ―

                




        ズズズズズズズ…




                                       ドーン


                                                  ドーン…





        プスプス…

                         ジジジジ…

RX「うう…ん  ―――ハッ」


RX「一面が焼け野原になってる。オレもバイオに瞬間変身しなかったら危なかったな…」

RX「月のキングストーンがすごい勢いでエネルギーを放出している。俺の太陽のキングストーンにまで怒りが伝わってくるようだ」



RX「一体何があったっていうんだ、シャドームーン!」















                   *                  *                    *












       タッタッタッタ…

V3「この山の向こうへ行ったようだ」

   タッ


2号「おぉい、待てって。…ったく、俺のジャンプ力はせいぜい30mなんだからなっ」 ひぃひぃ

X 「オレも海なら得意なんだけどなぁ。山は専門外だよ」 うんしょ 



 2号「ひゃ〜 なんだこりゃ。山頂は一面、焼け野原じゃないか」
   のたのた

 X 「こりゃヒドイ。環境保護団体に訴えられるゾ」 とことこ

 V3「フッ… まさに“地獄の王子”だな」
                    てけてけ






















【ゲドリアンのアジト】






   ひぃひぃ…
ゲドリアン「あひぃ… な、なんなんだ、アイツは!」

             バタバタ
ゲドリアン「ケケッ シャドームーンめがもうすぐここに乗りこんでくる! いいかドグマログマ」





   ガシャン…

シャドームーン「逃げ支度か?」



ゲドリアン「

ゲドリアン「ま、待て、シャドームーン。取引と行こうじゃないか、な? ケケッ



    ダッ…
RX「見つけたぞ、ゲドリアン! よくも街の人々をひどい目に遭わせたな!」



  ケケッ
     ケケケケ…

ゲドリアン「二人ともそこまでだ。こいつを見ろ!」



RX「何!?」

シャドームーン「!」

    ぐぃっ
ゲドリアン「おとなしく俺の言うことを聞け。さもなくば… この娘のノドを刃が貫くことになるぞ!」



RX「――――!  き、杏子ちゃん…!」



 RX「そんな! 杏子ちゃんが、どうしてここに」


 ゲドリアン「分かったかRX。 この人間を殺されたくなかったら、二人とも降伏しろ!」

 シャドームーン「…」



ゲドリアン「二人とも武器を捨てろ!」

RX「…… わかった。やむをえない」

         ラン…


シャドームーン「…」

ゲドリアン「どうしたシャドームーン。この娘がどうなってもいいのか?」

RX「シャドームーン!」                    

         シュルシュルシュルッ!

RX「うわっ!?」

ゲドリアン「ケケッ 貴様に巻きついた、その四方から伸びたワイヤーは特殊な物質で出来ている。
       得意のバイオチェンジもエネルギーを基地に吸収されるだけで使えんぞ」

RX「ぐっ…」


 

 シャドームーン「…」 ギ…
     ガシャンッ…


 RX「シャドームーン!?」

 ゲドリアン「それ以上、近づくな!シャドームーン!」


杏子「お兄ちゃん!」


RX「…!」 



      ガシャンッ… 

               杏子「杏子を助けて!」

                                     

シャドームーン「―――」 ギッ 

                                       シャンッ… 



 ゲドリアン「こいつ」

 RX「シャドームーンよせ、抵抗するな! シャドーセイバーを捨てるんだ!」



 杏子「お兄ちゃん!」





シャドームーン「―――」
               ガシャンッ…
         ガシャンッ



RX「やめろ、シャドームーン!」

杏子「信彦兄ちゃん! 杏子を助けて!!

 

 シャドームーン「――――

    ダッ


 RX「のぶひこ!!」        


   ス ッ


RX「 ―――――! 」
                                             サ …



RX「… 信彦が… 杏子ちゃんを殺し… た―――――……!」







ゲドリアン「…!」       ロリ
   
シャドームーン「この俺に… 弱点などあろうはずも無い 」     


 



 杏子「××▽□×〜」
              ニャリ…
                     ブニャブニャ…



 RX「あっ 杏子ちゃんはニセモノ… そうかクローン人間だな!」



シャドームーン「おおかた貴様もそうだろう!」
     スッ
ゲドリアン「…×□×〜」
               ニャリ…

RX「あぁ、ゲドリアンもニセモノ! ちっくしょー、だましたな!!」




       パッ
《映像》ゲドリアン『ケケッ さすがはシャドームーン、と誉めてやろう。 楽しい寸劇だったぞ!』



 RX「ゲドリアン!!」                     


 《映像》ゲドリアン『時間もたっぷりかせげたしなぁ』

 《映像》ゲドリアン『だが、貴様達との付き合いもここまでだ。この基地は、時限爆弾で木っ端微塵!
            俺様は脱出カプセルでおいとまだ。 ケケケッ、あ〜ばよ!

    プツッ―




RX「待てゲドリアン! 本物の杏子ちゃんはどうしたんだ! …ちくしょうめ!」









                       ゴゴゴゴゴ…



                                    ズズン
                                         ズズズズズ…



RX「地鳴りが… アジトが崩れる!」

シャドームーン「…」
            ダッ


RX「シャドームーン!」



 シャドームーン「―」 

       シュッ―     


  RX「ウ!」 



              シュルシュルッ
                         ラリ…        たっ

 シャドームーン「―」       チャリッ  

    シッ!

RX「これは… ペンダント?」


                                  ズズズン…
                                                      ズズ…







 シャドームーン「 …地下牢だ。 急げ、RX 」





  ガシャンッ ガシャンッ…         




RX( 地下牢…! )













                  *                  *                   *

















                       ヴィ〜〜〜〜ン…



   ケケケッ!
ゲドリアン「RXはワイヤーにつながれたままだし、シャドームーンは人質を助けるので精一杯のはずだ!
       亜空間ドライブ準備いいか? 脱出…」


                      ォ―ンッ


ゲドリアン「な、なんだ!?」

兵士B「あれは… シャドームーンです!」

ゲドリアン「なにぃ!?」 げひっ

                    ビーッ!
                                  ビーッ!



兵士C「ドライブ不可です! 侵入禁止エリアに…」

ゲドリアン「え〜いっ 構わん、何でもいいから早く脱出しろぉーっ!」

兵士C「ダメです、このまま発進したら我々がどうなるか」

兵士B「シャドームーン、突っ込んできます!」

          ビーッ!                              ビーッ!
                         ビーッ!
                                    ビーッ!
兵士C「ドライブ制御できません!

ゲドリアン「あいつ、俺達と心中でもする気かー!」

兵士たち「ぎゃあぁぁ〜〜!




シャドームーン「俺は死なん――――――― 





                          ズズズズズズズ…















                  *                  *                    *









                                                    ズズズズズ…



X 「おっ、地震か?」


2号「? 見ろよ、空に変な歪みが出来たぜ」

V3「わっ☆」
    カドカ ガラガッシャ―ン!   

V3「☆… 空のハザマから真っ黒に焼けたスクラップが落ちてきた…」

X 「こりゃまた、ヒドイ環境汚染」




















  

   RX「 ―――――― 流れ星だ 」 






             RX( シャドームーン… )



      タッ

2号「ヨォ、RX! なンだ、こっちもとっくに片付いてんじゃないか」


RX「あ、先輩たち!」


V3「さっきの地響きは、このアジトの爆発によるものか」

X 「おーい、ここに倒れてる女のコ、一体どうした?」

RX「あ、そのコは…」




2号・X「えぇっ? シャドームーンの実の妹ー!?」






















V3「フーム」              チャリ…


V3「このペンダントには遠隔操作できる起爆装置が仕込んである。
   恐らく、その女のコを捕らえていた牢の付近にアジトの自爆装置が仕掛けてあったんだろう」

2号「シャドームーンを脅す道具にされたってワケか、かわいそうに」

X 「…なんだか、あの男も憎みづらいよなぁ。自分の妹は忘れてなかったのか」


RX「そりゃそうですよ、たった一人の肉親なんですから!
   アイツ、自分の身を捨ててこのペンダントを守っていた。杏子ちゃんの命を守ってたんだよ!」




 V3「だがなァ、RX」

 V3「妹をどうしても助けてやりたい。その気持ちはあっても、それが一体自分にとって何なのか… 
    ヤツにはもう、それを理解する事は出来ないんだよ」



 RX「―――…そんな」




2号「さ、杏子ちゃんをどうする? RX」

RX「目を覚ます前に何処か安全な場所に運んであげてください。 …俺に会って、また悲しいことを思い出させたくありません」

V3「フッ その役目は俺が引き受けよう」

          トコトコトコ…




2号「… 何食わぬフリしてるけどさ。アイツ、結構こたえてるんだゼ」

RX「え?」

X 「だな。妹を死なせてしまったのは自分のせいじゃないかって、まだ心の何処かで思ってんだから」

RX「あ…!」


  グッ
RX( 忘れてた。家族のことで辛い思いをしてるのは、オレだけじゃない…! )






    スタッ
X 「さ〜て、みんなが心配するしな」

2号「帰るぞ、RX」

RX「はい!」
RX「ん…? 血だ。ペンダントについてたんだ」      チャリ…

 







  信彦の血 ――――



  あの身体には今でも、この世でただひとり

  杏子ちゃんと分かち合った真っ赤な血が流れている。



  杏子ちゃんの存在が、シャドームーンの中に

  少しでも信彦の心を留まらせるカギとなっているのなら…

 


  いつか、杏子ちゃんまでもこの世から居なくなった時

  その時こそ、あいつは本当にこの世を滅ぼす事さえ何とも思わなくなってしまうかもしれない。



  血のつながらない兄弟!


  その時は、このオレが命をかけておまえを止めてやる!

  おまえとは、この先、この世が尽きるまで兄弟だ。

  シャドームーン!                      









END

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