ここ旧本郷邸、現在の通称『ライダー邸』には、現在11人の仮面ライダーが衣食を共にしている。 【タックルの家】 RX「ねーねータックルさん。オレって、女性から見るとどんな感じの男かなぁ?」 ♪♪ くすくす タックル「そぉね〜、年上のあたしからだと『カワイイ〜』って感じかしら。あんまり異性を感じないわねぇ」 ![]() RX「えっ!?」 ガ―ン ガ―ン ガ―ン… RX( オレは今、男として物凄い侮辱を受けたのでは…? ) RX( よし、オレだっていつまでも子供じゃないぞ! もっと大人のムードをかもし出すライダーになってやる ) スタスタ… スーパー1「こんにちは」 タックル「あら、いらっしゃい。今日もみんなに拳法の指南?」 RX( …そーだ! スーパー1先輩のようにキリリとした二枚目はどうだろう? ) ![]() スーパー1「スカイやZXは?」 きりっ RX「♪〜」 キリッ☆ タックル「ストロンガーと一緒に買出しに行ってるわ。もうすぐ戻るから、中でお茶でも召し上がれ♪」 スーパー1「じゃあ、お言葉に甘えて」きりっ RX「♪〜」 キリッ☆ タックル「ねぇ、 RXも焼き立てのクッキー召し上がれ〜」 ころころりんっ RX「 わぁ―いっ♪ いっただきまぁ〜〜す♪」 てけてけてけ ![]() バリバリ RX「わぁー、おいしい♪おいしい♪」 ぱくぱく スーパー1「そんなに慌てて食べると、ノドを詰まらせるゾ!」 ハハハハ タックル「かわいいわねぇ〜」 あははは RX( …二枚目はムリだ… ) シ――ン…バターンッ☆ ドカドカ ストロンガー「うっす!」 タックル「おかえり〜。ごくろうさま!」 ZX「あ、RX! コノヤロ―今頃来やがって」 スカイ「買出し係、オマエだろー!」 RX「あへっ」 あうあう… タックル「ストロンガー、お茶でも飲んで一服する?」 ストロンガー「おう」 ドッカ… RX「!」 RX( そーだ…! ストロンガー先輩みたく、どっしり構えた男気ある親分はどうだろ? ) ![]() RX「新聞でも読むか。えっへん」 どっしり わいわいスーパー1「―――そう、そしてもうちょっと上段に素早く」 スカイ「こうか?とぅっ」 ZX「とぉっ」 わいわい RX「…えっへん」 どっしり… スーパー1「うん、二人とも良くなった」 スカイ「また赤心少林拳の教授頼むゼ!」 RX「…えっへん」 どっしり… ZX「んじゃま、息抜きだ。 ビーチバレーするヒト手ぇあげて〜!」 スーパー1・スカイ「は…」 どどどっ RX「ビーチバレー!? やるやる。はいはいはいは――い☆!」 わいわい ![]() RX「行きますよ〜♪ そーれっ稲妻サーブだぁー☆」 きゃぁきゃぁ スカイ「よしこいっ!」 わいわい ストロンガー「さて。新聞でも読むか」 どっしり RX( … 結局、オレが一番はしゃいでしまった… ) シ――ン… タックル「あら、RX。もう帰るの? 夕飯は?」 RX「いいっス。 はぁ」 てくてくてく… カァ− カァ− ♪〜♪♪〜〜♪〜… ![]() RX( ん? ハーモニカの音… ) ![]() <木の上> V3「♪〜♪〜♪♪〜〜…」 RX「V3先輩だ。赤い夕焼け空に、独りハーモニカを吹く…か。 先輩って哀愁漂ってるよなァ」 RX( …そーだ! V3先輩のように、孤独な影を持つ男ってどうだろう? ) ![]() RX「ようし、そうと決まったら、オレも湖のほとりで独りで特訓とかしちゃおう!」 RX「とぁっ!」 ザザッ カツッ☆ RX「 ん? 」 ポチャッ ポチャッ ポチャッ ポチャッ ポチャッ…わぁっ RX「ね、ね、今の見たぁ? 足ではじいた小石が湖の上を5回も跳ねてったよ! スゴ〜イっ!」 ![]() シ――ン… RX「 あ そうか、誰もいないや… 」 てくてくてく… RX「やっぱ、影ある男は寂しいからダメ」 あはっ RX「すっかり夜になっちゃったなぁ〜 ん? 研究室から灯りが…」 1号「ウーム…」 RX( 1号先輩だ。何の実験してるのかなぁ ) RX( そーだ! 1号先輩のような、知性の光る理知的なオトナってどうだろう? ) ![]() RX「ウーム…」 てくてく ![]() 2号「RXかぁ? メシもうすんだのかー?」 RX「ウーム…」 てくてく <TV> ♪チャ〜ンチャラチャッチャ〜ン…♪♪―― 2号「おっ。 お〜いRX、『ドリフ大爆笑』はじまったぞー」 RX「え ホント!?」 ヒョコッ☆ ![]() <TV>『へっくし!』 RX「わっはっはっ☆ ヒィヒィ、やっぱり加トちゃんはオモシロイなぁ〜!」 わっはっはっはっは X 「テレビから離れて見ないと目が悪くなるゾ」 RX( …結局、加トちゃん最後まで見ちゃった… ) ガ――ン…X 「なぁ〜にを落ち込んでいるんだね、RX君」 RX「ううっ」 ![]() X「―――え? 大人っぽくなりたいって… ぷっ」 2号「わ、笑ってやるなって… ぷはっ☆」 ゲラゲラゲラゲラ… RX「先輩たちなんかキライだぁー!」 うおぉーん! * * * ――――――真夜中。 RX「うっうっ こうなったら独りで武者修業の旅に出て、うんと男を磨いて先輩たちを見返してやる!」 ![]() とことこ… RX( ぬきあし、さしあし… ん? リビングに誰かいるのかな? ) こっそり わいわい V3「はははは…」 2号「イケル、イケル」 わいわい ライダーマン「うん、これケッコウ辛口だな」 X 「―――で、そうなったんだってよ」 ストロンガー「マジ?」 わいわい 1号「ハハハ」 ![]() RX( ずるーい! 先輩ライダー6人で夜中にこっそり酒盛りなんかやってる ) 大人ってズルイ! V3「―――――へぇ、RXがそんなことを?」 X 「思わず吹き出しちまったよ」 ライダーマン「あはははっ」 ストロンガー「あーのバカ、ほんとに…」 2号「ははははは」 RX( し、しどい! みんなして、影でオレのことを笑い者にするなんて…! うっうっ ) グレてやるーっ X 「だけどさ、出来る事なら俺アイツにはずっとあのまんまでいてもらいたいよ」 ![]() V3「はは、そうだなぁ」 2号「実際あいつには教わる所も多いんじゃないのか? 俺達みーんな。 戦いの場数を多く踏んできた分だけ、失したものも少なからずって気がするよ」 1号「…うむ」 ストロンガー「そうなんだよなぁ。こっちが当然と思ってしてきたことに、素直に疑問を投げかけてきたりしやがんだ。ああいう感受性ってやつは、戦歴と反比例して失っていっちまう もんなんだろな」 ライダーマン「いやぁ。戦闘慣れしても感覚がスレたりしないのは、彼の天性の性分だと思うよ」 2号「俺もそう思うな」 V3「… じゃあ、アイツはこれからも敵に心を痛めながら戦いに生きて行くわけか」 フッ… 2号「言うだろう?『心正しき者は、悩み多し』って」 ストロンガー「だナ。俺、ワルだから全然悩み無いし」 どっ ハハハハハ ゲラゲラゲラ… RX( 先輩達… オレって… オレって、みんなに愛されてるんだぁ〜〜っ! ) キラキラ キラ翌朝…・ ![]() RX「2号先輩♪ 肩揉んであげましょーか?」 2号「え?」 RX「あ、V3先輩、給仕当番ですか? オレ手伝っちゃいますヨ〜♪」 サッ V3「え?ああ、すまんな」 ?? るんるん RX「夕飯はX先輩の好きなギョーザにしちゃいましょう♪♪」 X 「??」 V3「???」 2号「?%#@?」 RX( ♪ ♪ シアワセだなぁ〜〜 ) たららららぁ〜〜ん♪ ―――― 仮面ライダーBLACK RX、 ライダー邸の愛すべきアホである。 【FIN】 |