Wライダー1号2号
<<Back




V3の先輩、Wライダー・1号と2号はとても仲が良い。











1号「チェックメイト」
             コトッ☆

2号「チェ、また負けか。チェス必勝法の本もオマエ相手にゃ、ちっとも役にたたんなぁ」

1号「コツだよ」










これは、ある日の出来事――――――


















    ザザッ

1号「出たな! シオマネキング!!」



シオマネキング「アヘアヘアヘ〜ッ!」






 シオマネ( フッフッフ…、このおんぼろビルの屋上にはガキが人質として吊るしてある。
        ライダーが変に暴れたりすると、ビルは崩れてガキもあの世行きって寸法なのだ! )






シオマネ「聞け、ライダー! このビルの屋上に…―――――」



1号「トウッ!」               バキッ☆

シオマネ「べっ☆!? ま、待たんかいっ! お前が暴れるとだな…」

1号「ライダーパンチ!

       シッ☆
              シッ☆

シオマネ「げっ☆! がっ☆! ヒ、ヒトの話聞けよォ!!


1号「問答無用!」






 人質の少年「ライダぁ〜〜! たすけてぇ〜〜〜」



 2号「む!?屋上に子供が…! 坊やー!しっかりしろ! 今行くぞ!」







1号「トウッ!」

      カッ☆


2号「おおっ!?」                 グラグラ…
                                 ↑オンボロビルの中でひたすら暴れる1号と、屋上でその恐怖を味わう2号の図


 1号「トウッ!」
   
    キッ☆

               グラグラグラ…

 2号「ゆれる〜〜っ」                                        







1号「ライダァキイィック!!」 

                        ォ―ンッ!




                  ミシミシミシッ…   ピシィッ☆


子供「わあぁぁぁぁ―――!!




  ダダダッ
2号「あぁっ 危ない!」
            シッ

2号「よし、受けとめた。 どわっビルが!?」





 ズズズズズ…――――  シャ☆





子供「助かった! ありがとうっ、2号ライダー!」


  みしっ
2号「…へべぇ…☆」


1号「おおっ!? これはどうしたことだ。ハヤトがビルの下敷きに…」

シオマネ「てめぇーのせいだろーがっ#$*%」


1号「おのれシオマネキング。 ライダアァきりもみシュ―ッ!


        ギュルギュルギュル…!



                                     シオマネ「おぼえてろよおぉぉぉぉ…――――







1号「大丈夫か? ハヤト」


2号「きゅう…☆ うぅ〜ん、なんとか」

1号「む? さっきの戦闘でマフラーが破れてしまった」

2号「んじゃ、俺のスペアやるよ」

1号「おお、すまん」















【ショッカーアジト】







地獄大使「―――――ええい、またも失敗か!二人揃うと面倒でいかんわ!」


カミキリキッド「お任せください。要するに、あの二人を引き離してしまえば良いのです」

地獄大使「なぁるほど」

カミキリ「おっ、モニターをご覧ください!何も知らずに2号ライダーがノコノコ歩いてきます」




 <モニター映像> 2号「んじゃ、俺チョット散歩がてらに野山でも撮って来る」

 <モニター映像> RX「いってらっさ〜い!」  
               
  
地獄大使「で、どうなる?」

カミキリ「キーリー! あの一本道には、落とし穴が仕掛けてあるのです!」

地獄大使「…カミキリキッド。仮面ライダーがそんな古典的なワナに引っ掛かると思うのか?」 おい



   <モニター映像> サッ☆ 2号「お〜い! 誰だ、こんなトコに落とし穴掘ったヤツは〜」



カミキリ「引っ掛かりました」

地獄大使「…ウワサ通り、どんくさいヤツだな…××











                    *                  *                    *












戦闘員G「それ今だ! ショッカー性格表裏剤を流し込め!!」

戦闘員F「イーッ!」 
            ュオォォォ―!


2号「うわっ☆ ゲホッゲホッ、なんだこの霧は? ゴホッ



戦闘員G「それ、退散だー!」

戦闘員F「イーッ!」
          バタバタバタ…










 タタタタ…

1号「ハヤト〜!」


2号「…」 ひょっこり



1号「お前のアンテナから妙な信号が送られてきたので、飛んで来たのだが…」


2号「大きなお世話だ」 ハッ?


1号「な、何を怒っているんだ」

2号「もうオマエとは付き合っておれん。俺は独りで生きて行く」 まてまて! 俺は何を言ってんだ?

1号「ハヤト!」

2号「おっと、その前に俺のマフラー返せ」
      バッ
1号「ぐっ」


2号「あ〜ばよ!」 とまれってば! オイ、どうなってんだ? なんで俺が俺の言う事聞かないんだアァ?

          ズカズカズカ…




1号「ハヤト…?」

















                                           ぴぃー ひょろろろろ…










 2号( 俺、どうしちまったんだろなぁ? なんであんなイヤな態度したんだろ… )



2号( ん? 下の方で物音がする… )






戦闘員Q「――――モグラング! さっさと基地建設の作業にかかるのだ イーッ」

モグラング「グォォー




2号( あっ、ショッカー! ようし… )

    タッ☆



戦闘員Q「ややっ、仮面ライダー!」


2号「な〜に、オマエ達の作戦のコトは、俺は誰にも言わねーよ」

2号「よう、モグラング。作戦が上手く行ったら人間に戻してもらえるんだろ? 頑張れよな、じゃっ。 ♪♪〜♪〜…」
           すたすた


2号( 何してんだ、俺は〜!? 戻れ、戻れってば! )

                       スタスタスタ…



戦闘員Q「? なんだあれは。 まぁいい。モグラング、作業にもどれ!」

モグラング「…。( ジィ〜ン )
 ホロリ…














                  *                  *                    *













1号( …もう日暮れか。ハヤトは何処へ行ってしまったのだろう。シグナルを送っても全く返事が無い )






カミキリキッド「――――――独りでは、さぞかし心細かろう! 1号ライダー」 

 1号「! カミキリキッド?」                            

カミキリ「久し振りだな、ライダー。 今日がオマエの命日なのだ」

シオマネキング「こないだの借りは10倍にして返してやるぜ!」
       タンッ


1号「おおっ、シオマネキングまでも…」


カミキリ「死ねェ、ライダー!」

シオマネ「アヘアヘアヘ〜」
         ブクブクブク…!

1号「くぅ しまった。 熱い! 体が焼かれる様に熱い…」

シオマネ「ザマ〜ミロ〜 俺様の泡ブクで、全身を溶かされてしまえ!」
    ハハハハハ…

カミキリ「苦しいか、ライダー? アヘアヘアヘ〜〜」



   ウムム
1号( ハヤトさえ居てくれれば…! )



1号「 ――――― ハッ?」


1号( そうだ… 俺は近頃、危険になれば当然ハヤトが助けに現れるものと思い込んでるんじゃないか? )

1号( その甘さが敗北を招いたのだ。怪人と戦う以前に俺は俺自身に負けていた! 何が1号ライダーだ、何がリーダーだ!
    ハヤトはきっとそのことを悟らせんとして、ワザと俺にあんな態度を… )





 1号「2号…!」
        うるるるる〜〜っ
                 キラキラ…



 シオマネ「どうしよう。泣いちゃったぞ」

 カミキリ「どーしようって… 『お母ちゃんに黙っといてなー』 とでも言うのか?」




      
1号「――――ムンッ  来いショッカー! たとえ一人でも、私は負けん!」














                  *                  *                    *









        ぽか 

                 ぽか



2号「ふぁ〜あ」 1号の危険シグナルだ! おい、のんびりしている場合じゃないんだぞ!


2号「♪♪〜〜」  なんで寝そべってんだよ〜〜 立てったら、俺! 

          ごろごろ…
                の〜んびり



2号「ルルル♪〜〜」 頼む! 誰か俺をなんとかしてくれぇ〜〜〜





                ポタッ
        ポタポタッ…☆





2号「 ん…? ――――――ハッ、治った!」
                       

モグラング「グォー


2号「オグラング、 オマエが中和剤をかけてくれたのか」

モグラング「グォ」 コクッ
2号「え? カタギに戻るって? そっか… もう悪い事すんなよ。アリガト!」   

モグラング「グォー」 ペコリ











                  *                  *                    *












カミキリ「どうした1号ライダー! キィーリィー!
    キッ!

1号「おぁっ」

シオマネ「しょせん勝ち目はあるまい、2対1ではなぁ! アヘアヘアヘアヘ








                              2号の声「 ――――――2対2だ! 」






カミキリ「! なに!?」




2号「仮面ライダーは一人ではない。 2号ライダー参上! おぉぉぉぉぉお!!
         バッ☆


  タッ
2号「すまん、タケシ。俺は…!」

1号「話はあとだ。まず怪人どもをやっつけるぞ」


     だだだだだだっ
カミキリ「こしゃくなヤツ。返り討ちにしてくれる!」

シオマネ「アヘアヘー



1号「いくぞ、ハヤト!」 バッ

2号「オウ、本郷!!」 バッ



1号・2号「ライダー ダブルキィィーック!!」    キィッ!




                   ゴ―ンッ!


                                           メラメラメラ…

















 地獄大使「えぇい… なんであんな天然ボケとドンクサ男が、タッグを組むと無敵になるんじゃ!」























2号「本郷、ホントにすまなかった。 実は俺…――――――」


   ポン
1号「もう何も言うな。俺には分かってるさ」

2号「タケシ…、そうか!」


             じいぃぃ〜〜〜ん…


2号( あんなヒドイ目に遭っていながら、しょーもないワナに苦戦してた俺の気まずさを察してくれるのか! )

1号( やはり俺のことを思い、ワザとあんな態度をとって目を覚まさせてくれたのだ…! )




  ごそごそ
2号「あ。そらよ、スペアのマフラー。やっぱオマエにやるよ」

1号「おお。やはりコイツが無いと落ち着かんな」
                           ュッ☆


1号「屋敷にもどろうか」








 
Wライダーの厚い厚い友情は、こんな勘違いも含め、とこしえに続いてゆくのだろう 
                            











                  *                  *                    *








1号「―――チェックメイト」

     コトッ☆


2号「あ゛―っ、12戦12敗だっ。1回ぐらい勝たせろよなー」

1号「だめだめ、勝負は非情だぞ」 はっはっは












真の友情とは、


たとえどんな苦境に陥るときに 遭ったとしても

互いを疑うことですら思い浮かばないものなのだ、と


二人の先輩を見ていて

V3は思う











【おわり】